#子育て #見守る #教える #コーチング #虹色 #マザーズコーチング
息子(4歳)は、絵を描くことが得意で大好きだった私の子供時代と比べると、絵を描くことに関してはあまり興味がないと思っていました。
ヒーローごっこやレゴブロックなど、想像力豊かな遊びは、絵を描くこと以外でやっているから、まあいいんじゃない?と思っていましたが、最近ちょっとだけ、絵を描くことが増えてきました!
これまでは、”棒人間”のヒーローたちを描いて見せてくれることが多かったのですが、最近は、木や空や花、ジャックと豆の木のつる、なんて感じに、人以外の背景になるものも描き始めました。
昨日は、虹を描く!と言って、いろんな色の絵の具を出して描き始めたんですが、あか、黄色、青、緑、オレンジ、と弧を描いて行くうちに、今度は、黒の絵の具をブラシに取り始めたんです。
見ていた私は、「虹って黒い色あるの?!」と聞きました。
そうしたら、「あるよ!」と言って、黒で線を描こうとしています。
私は、「えー、ほんと?!ママ、見たことないけどな〜。ないんじゃない?」と。
「ちょっと、虹の写真、見てみる〜?」
と、無理やり写真を見せてみたものの、あまりはっきりと色がわかる写真がなく、
息子は、「自分の好きなように描くの!」と言って、黒い線を真ん中にスーッと描いてしまいました。
今まであまり描いてくれたことのない虹の絵。
「せっかく綺麗にかけているのだから、出来上がったらダディにも見せてあげよう!お部屋にも飾っておこうかな〜。」
と思っていた私の思いが、
黒で描くのは間違い!
という私の考えを押し付けようとしている、とその時ハッと気がつきました。
「そうだねー。じゃあ、いっか。」
と、眺めていると、さらに、茶色の線も。。。およよ。
「わー、虹の絵、描けたね!描いてみてどんな気分??」と、聞くと、
自慢気にニヤーッと笑っている息子。
その笑顔が見たかったんだよ、と私も満足顔。
つい、大人の考え方で、
「虹って何色と何色と何色だよ。」とか、教えてしまいそうになるのですが、
科学的な事実をちゃんと教えようと必死になっていると、
子供の表現力や想像力を引き出してあげるチャンスを潰してしまうかもしれません。
それにね、虹って日本では、7色っていうけれど、他の国では見える色の数が全然違うんですよ!
イギリスやアメリカなどの英語圏、オーストラリアでも、6色と答える人が多いし、
アフリカとかでは、2色!という国もあるとか。
(え〜?さすがに2色はないんじゃない?とか突っ込んでしまったけど。笑)
黒や茶色は確かに光の中にはない色なので、間違いといえば間違いなのだけど、7色あるよ、と教えようとする私の方だって、正解じゃないわけです。
そんなわけで、彼の思う虹は完成したのですが、この話には続きがあって。。。
次の日、なんと、彼の部屋のドアに、窓から差し込んでくる光が当たって虹を映し出していました!
それを見つけた息子は、「お家の中に虹があるよ!!」
と大喜び。
「虹って、雨があるところにできるんじゃないの?お水が無くてもできるの?」
と、不思議そう。
「虹ってね、光が反射してできてるんだよ。だから、雨に反射してるのがお空の虹で。
このお部屋の虹は、何に反射してできてるんだろうね〜。」
という会話をしました。
あえて、正解は教えないのだ。ふふふ。
「ほら、見て見て!虹の中って、どんな色が見える?」
と、早速昨日の絵を思い出して聞いてみると、
「青と赤。」
「他には?ほら、この辺は何色に見える?」
「あ!黄色もあるよ!」
「黒もある?」
「黒は。。。ないね。」
「ふーん。そうか。」
そんな感じで、息子は、虹には黒と茶色はないんだってことを自分の目で見て気がついたようです。
私が、「黒と茶色は間違い!」と言ってしまえば’それまでなんだけど、
それじゃ、きっと、息子の想像力も創造力も表現力も、自分で観察して理解する力も伸ばすことはできなかったよね。
あの虹も、わざわざ息子に会いにきてくれたんだね、って
なんだかそんな気分になって、ちょっぴり嬉しくなりました。
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